WAKOコーヒー

近年、巷で目にすることも増えてきた、長ったらしい名前の付いたコーヒー。
品種や生産地の透明化もさることながら、その要因の先頭を突き進む“インフューズドコーヒー”の登場です。

コーヒーの風味を果実に置き換えて表現し、その豊かさを尊ぶスペシャルティコーヒーの世界。
｢それならば、コーヒー豆をフルーツジュースに漬け込めば良いでのはないか？｣
誰がやり始めたか、コーヒー豆に対し、”コーヒー以外のもの”から風味を移す“インフュージョン”と呼ばれる手法は、近年のコーヒー界のトレンドとも言えます。

コーヒーの生豆において、そのやり方はおおむね“コーヒー豆”と“果汁”をタンクに入れて密閉し、酸素を遮断して発酵させる“アナエロビック”という技法に組み込まれています。
それゆえ、多くのインフューズドコーヒーの品名には｢アナエロビック＋インフューズド＋漬け込んだ果実名｣の３つが加わることになり、さながら呪文のような銘柄が出来上がるというわけです。

それを受けて、本銘柄に補足の語句を入れると以下のようになります。
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｢(中国の)シーマオ(区で採れた)カティモール(種を)アナエロビック(加工をした後)ハニー(精製で仕上げた豆で、ちなみに)インフューズド(加工もしていて、使用したのは)白桃(です)｣
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一言で言うと、｢白桃の果汁に漬け込んだコーヒー｣。
当然の因果ですが、それゆえ、“明確に”桃のフレーバーが感じられるコーヒーになっています。

コーヒーの人工的な風味づくり、その是非に関する議論は業界内でも散見されます。
また、ひとえにインフューズドといえど、その風味の質は豆ごとに雲泥の差があることも事実です。
安価な豆に付加価値を加える技法としても注目されている“インフューズドコーヒー”。
どうぞこの機会にお試しください。